第158回弦躋塾 リレー講義

金曜日に大分へ
金曜日に大分へ
いつも仲良し、首藤先生と奥様
いつも仲良し、首藤先生と奥様
弦躋塾の受講風景
弦躋塾の受講風景

714日(日)、大分の全労済ソレイユにて「第158回弦躋塾」が開催されました。数日前に台風が発生したので、大事をとって金曜日に島を出発。今回は私がリレー講義の担当のため、「海がしけて船が欠航」という事態は避けたく、早めに大分に到着することにした。ゆっくりとホテルで講演の予習をして過ごす。土曜の夜は首藤先生夫妻より食事に誘っていただき、奥様から「明日はあんたの応援に行くで」と言われてビックリ。酒の席だから冗談だと思ったけど、当日は本当に来て頂いたので感激しました。ありがとうございました。

離島鍼灸師の臨床と生活
「離島鍼灸師の臨床と生活」
講義中の私
講義中の私
「ビデオ首藤鍼灸院治療風景」
「ビデオ首藤鍼灸院治療風景」

弦躋塾午前のスケジュールは、塾長による「これからの臨床家たちへ」と、私(高嶋)による「離島鍼灸師の臨床と生活」。午後は高嶋の「実技」、塾長による「ビデオ首藤鍼灸院治療風景」と「実技」が行われた。私の実力で2コマ(2時間)は厳しかったけど、いま出来ることを全力でやりました。症例発表では患者に許可をもらって島での臨床や往診の動画、写真を見てもらうことができたし、日々の臨床で感じていることや研究方法、勉強となる書物の紹介もできた。あれこれと詰め込みすぎて話が散漫になってしまいました。参加者が取捨選択して参考にしてくれたら幸いです。実をいうと、骨格模型とビニールテープを使った「筋と骨の動き」を把握する方法や、頭蓋骨模型を使った「誰でもすぐに使える頭痛治療のデモ」も考えていたけど、省きました。

実技中の私
実技中の私
塾長による実技
塾長による実技

また、私と首藤先生の実技が続いたので、臨床12年と50年の違いを見ていただけたと思います。首藤先生の域に到達できる鍼灸師が世の中にどれだけいるかわかりませんが、私程度なら10年やれば誰でもなれます。学生や初心者の方、自信を持って臨床を続けてください。そしてお互いに慢心せず、首藤先生を目指して頑張りましょう!

月曜の午後、島に帰りました
月曜の午後、五島に帰りました

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コメント: 4
  • #1

    BOND (木曜日, 18 7月 2013 18:40)

    2時間の長丁場、お疲れ様でした~。
    高嶋先生のお人柄が感じられる見事な講師振りでしたよ(お世辞抜き)。

    講義についての感想は多々ありますが、ひとつだけ選ぶとすれば…実際の
    臨床(および往診の様子)を動画で披露して頂けたことは実に良いアイディ
    アだったと思います。 
    多くの鍼灸師は一人で臨床しているケースが多いので、他の先生がどのよ
    うな治療や会話をしているのか…なかなか窺い知ることが出来ませんからね。
    これから開業しようと考えている方には大いに参考になったはず。
    また、既に開業されている先生にとっても、いろんなヒントになったことでしょう。

    今回、披露して頂けなかった骨格模型を用いた「筋と骨の動き」の把握方法や
    頭蓋骨模型を使った頭痛治療のデモは、次回のお楽しみ…ですね。


    ※美しい島の風景や貴重な少数民族の画像も、目の保養になりました。
    奥様に宜しくお伝え下さい。

  • #2

    山本 (金曜日, 19 7月 2013 01:47)

    高嶋先生、この度は入念な準備も含めお疲れ様でした。
    臨床家として生きていく為のノウハウが沢山詰まった、ご講義でとても勉強になりました。

    公けの場では中々話せない様な内容でも、受講された先生方の参考になるならとお話されるご姿勢に、治す為なら流派や主義に一切拘らない弦躋塾と高嶋先生の一貫した哲学を感じました。

    多岐にわたる内容は高嶋先生が少しでも沢山の事を提供したいと言う誠意の現われ、その誠意こそ学ぶべき事と思っております。

    それではまたお会い出来る日を楽しみに致しております。
    この度は誠にありがとう御座いました。

  • #3

    高嶋正明 (金曜日, 19 7月 2013 18:32)

    BONDさん
    先日は弦躋塾でお世話になりました。塾長から「あんた2時間やれるか?」と言われたので、頑張ってやってみろという意味だと解釈し、全力でやりました。色々と詰め込んだ結果、話すことが多くなってしまい、骨格模型や頭蓋骨模型は使いきれませんでした。

    臨床や往診の動画は、施術者と患者の信頼関係や、実際どのように治療をしているのかを参加者に知っていただくために用意しました。交通が不便な地域では往診が重要だということや、たとえ僻地であっても鍼灸師は活躍できる職業だということがお分かりいただけたと思います。そしてスライドで島の一日をお見せしたのは、都会で忙しく生きるだけでなく、離島でのんびり生きるという人生の選択もあるというのを伝えたかったのです。

    当日は言い忘れましたが、これから開業を考えている方にアドバイスがあります。それは、「治療院にコストをかけるな」ということです。もちろん金がある人は好きにやればいい。しかし、高い学費を払って鍼灸師になったのに、さらに開業するにはかなりの金がかかります。いくら治療院が立派でも治療が下手なら上手くいきません。だったら金は勉強会に回すべきです。腕が良ければ患者さんは来てくれます。もし、私のような古くて狭い、山小屋のような治療院でやる勇気が無ければ、往診専門で始めたらいいです。何でも最近はデザイナーによる設計のお洒落な鍼灸院や、癒しの空間を演出した鍼灸院、喫茶店みたいにケーキを出す鍼灸院まであるそうですが、患者を治せればそんなことする必要はありません。自分がどういう治療家になりたいのか真剣に考えて、腕を磨くべきです。

    山小屋といえば、山小屋ラーメン本店は活気があっていいですね(笑)。次回はBONDカーで連れて行ってください。

  • #4

    高嶋正明 (金曜日, 19 7月 2013 18:57)

    山本先生

    先日は遠方から5名で応援に来てくれてありがとうございました。
    せわしない講義でしたが、皆さんの臨床の役に立てば幸いです。
    また、当日に上手く話せなかった点についての補足をします。次回のブログ記事も参考にしてください。

    機会があれば、また大阪の勉強会に参上します。
    では、お元気で!

網上にある鍼灸院です
網上にある鍼灸院です