モクサアフリカ代表 マーリン・ヤング氏 来日記念講演の動画をアップしました

このたび北米東洋医学誌(najom)主幹の水谷潤治先生から、モクサアフリカ(moxafrica)代表マーリン・ヤング氏による来日公演(2016年11月・東京衛生学園にて収録)の動画作成を依頼されました。本日、編集作業が終了し、youtubeにアップロードしました。前編と後編の全2巻です。撮影者は水谷先生で、通訳は伊田屋 幸子先生です。昨年のWFASや、それに続くマーリン・ヤング氏の講演を見逃した方は、ぜひこの機会にご覧ください。心が温かくなる講演です。

 

北米東洋医学誌も、モクサアフリカもボランティアで運営されています。そしてモクサアフリカの提唱している灸治療が日本独自の点灸(直接灸)であるということも、素晴らしいですね。ヤング氏とモクサアフリカのメンバーの方々は、お灸の可能性を探求されているだけでなく、我々に日本式の灸の価値を再認識させてくれた恩人でもあります。このことに感謝し、両団体の益々の活躍・発展をお祈りします。

 

モクサアフリカの活動についてはオフィシャルサイトをご覧ください。

前編

後編

水谷先生、ヴォルフガング先生、そしてヤング先生と、海外の先生方が日本式の灸の素晴らしさを伝えてくれています。残念ながら現在の日本では、「跡が残るから」、「熱いのは嫌だから」、「火傷をさせるのは野蛮だ」等々の理由で直接灸が嫌われる傾向にあります。患者としっかり意思疎通が出来ていなければトラブルの元になりかねません。一方で、患者の体質(体格・性格・年齢なども)を考えて、小さく、軽く、工夫してすえれば跡が残らないようにもできるし、心地良い熱さだと感じてもらえるものです。私たち臨床家はできるだけ直接灸を実践し、この素晴らしい日本の医療文化を絶やすことなく後世に伝えていかなければならないという思いを強くしました。

 

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コメント: 2
  • #1

    呉竹OB 鈴木 (水曜日, 01 3月 2017 15:54)

    新作動画、ありがとうございます。
    僕も(澤田流を学んだ身ですので)再挑戦しようと思います。

  • #2

    高嶋 (水曜日, 01 3月 2017 21:50)

    私も開業当時は直接灸を敬遠していました。技術も経験も勇気も無く、無難に八分灸や温灸をしていたのですが、だんだんと直接灸の効き目がわかるにつれて、それが必要な患者には積極的に使うようになりました。結局は四診によって、その患者に用いるべきかどうか、用いるのならどれくらいの刺激量にするのかを判断できれば、失敗もトラブルも起きないんですよね。うちの治療院では案外と直接灸を好む患者が多いです。施術直後の変化がわかりやすいからだと思います。

網上にある鍼灸院です
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